脳梗塞の予防
糖尿病・高血圧・脂質異常症の方
脳梗塞は血液を運ぶ脳の血管が何らかの原因で詰まり、血液が届かなくなった部分の脳細胞が死んでしまう病気です。
脳梗塞というと「防ぎようがない」、「後遺症が残る病気」と思われる方も多いかもしれません。しかし危険因子に注意して日常生活を改善していけば、脳梗塞のリスクを下げ、予防する事ができる時代になってきています。
当クリニックでは糖尿病・高血圧・脂質異常症などの基礎疾患があり、脳梗塞のリスクが高い方には、それぞれの疾患の治療のみならず、カラードップラーエコーで頸動脈のプラーク(コレステロールの塊)の有無を調べるなどして予防を考えていきます。
また大きな発作を起こす前の”前ぶれ”の症状を理解し、早期に総合病院の脳卒中センターなどを受診・治療すれば最小限の後遺症ですむようになります。
糖尿病・高血圧・脂質異常症などによる脳梗塞がご心配な方は、一度、受診して相談してみることが大切です。
心房細動
心房細動は、国内の総人口の約1.0%にも及ぶ頻度の高い不整脈であり、加齢とともに増加し、80歳以上では5%の人が心房細動を有します。基礎疾患に伴って発症することが多く、高血圧、心不全、弁膜症、冠動脈疾患、呼吸器疾患、糖尿病、甲状腺機能亢進症、睡眠時無呼吸、貧血などが基礎疾患として重要であるといわれています。
心房細動のある方には、脳梗塞の予防は必須であると考えます。
近年、心房細動の方が増えています。
必要に応じて抗凝固剤(Xa阻害剤、トロンビン阻害剤またはワーファリン)を飲んでもらって、心房の中の血栓が脳に飛んで詰らないよう治療していきます。
また、専門病院にて精査して、適応のある方に対しては、根本治療として、カテーテルアブレーションという方法で、治癒をめざす事をお勧めしています。